SUSHITOPが目指すNFT広告とは?
SUSHITOPMARKETINGはNFTの配布に特化した企業として、創業以来様々な方法でNFTを配布してきています。
企業がNFTを配布する理由は主に新たな顧客コミュニケーションのためですが、これはNFTを使った広告手法と言い換えることができます。
また、最初の資金調達で電通グループから出資を得ることで、「NFT×広告」分野を開拓するスタートアップとして強力なパートナーに恵まれました。
日本の広告市場は年間7兆円、そのうちインターネット広告は3兆円で、インターネット広告だけを見ると年間10%台の成長を続けています。
このインターネット広告の新ジャンルとして、「NFT広告」を成立させることが、SUSHITOPMARKETINGの使命でもあります。
NFT広告の事例紹介
「NFT広告」と言うと、屋外広告の枠をNFT化し、オークションで販売するといったLIVE BOARDさんが2021年に行った実証実験などをイメージされる方も多いかもしれませんが、SUSHITOP社が指す「NFT広告」は、「NFTを無料で配布し、ユーザーの行動変容を促す」ことを念頭に置いた手法だと区別しておきます。
広告枠のNFT化とNFT配布によるコミュニケーションデザインは分けて考えていきますので、その認識で事例について読んでいただければ幸いです。
1.日経新聞でのNFT配布広告
2022年9月26日にASTAR Networkの取引所上場を祝う広告として紙面のQRからNFTを配布しました。SUSHITOPの知財「NFT Shot」を用いることで、ユーザーは準備の必要なくNFTを受け取ることができます。
18000個以上のNFTが配布され、定量的に広告効果を分析できない新聞広告の媒体効果を測定することがブロックチェーン技術によって可能になりました。
また、配られたNFTはASTARからのメッセージが刻まれた作品になっており、このようなクリエイティブを保有することで、ユーザーのロイヤリティは高められたのではないかと思います。
2.SNSでのNFT配布広告
SNSでシンプルにNFT配布を行うことで、ユーザーの行動変容を促す事例も増えてきています。
KDDIはαUウォレットのプロモーションの一環で、SNS上でのフリーミント(NFTの無料発行=配布と同意)のキャンペーンをNFTクリエイターさまとのコラボで行っています。
これも、X(Twitter)のリンクをクリックするだけで、NFTが受け取れるSUSHITOPの知財を活用していますが、このリンクはαUウォレットのインストールを促す導線となっています。
このように、SNSでIPとコラボすることでバズを生み出し、ウォレットをプロモーションするタイプのNFT広告は費用対効果もわかりやすく今後も増えていくでしょう。
また、従来のネット広告と異なり、「かっこいい!」と思ってしまうデジタルアイテムを実際に所有できるところが、NFT広告がユーザーに喜ばれる広告になるのではないかと考えている理由の一つです。
ホルダーへのエアドロップで継続コミュニケーションも可能
SNS上でのNFT広告事例をもう一つご紹介させてください。
福田ルミカさんという女優さんのお誕生日にNFTを配布する企画を上記事例と同様に行いました、
しかし、このケースでは、NFTホルダーに後日別のNFTを送付(エアドロップ)し、サプライズを演出することができました。
https://www.sushitopmarketing.com/blog/fukudarumika-event-overview
NFT保有者へ別のNFTを送ることでpush通知を送ることも、SUSHITOP社の「SUSHITOPマイアプリ」やパートナーであるSIVIRA社の「unwalet」を活用することで可能になります。
このように、ホルダーへのエアドロップによる継続的なコミュニケーションができることも従来の広告との大きな違いになると思います。
3.アドネットワークによるNFT広告
2010年代のインターネット広告の成長を牽引したのがアドネットワークです。GoogleやMetaなどのテックジャイアントもアドネットワークが事業の中心にありました。
このインターネット広告とNFT配布技術を組み合わせた「NFT配布アドネットワーク広告」をSUSHITOPは提供していますが、このソリューションは今後大きな成長余地があると考えています。
これまでの実績としては「あたらしい経済」や「INSIDE」などのウェブメディアに実証実験的に提供させていただきましたが、今後、前述のαUのようなウォレットや、ブロックチェーンゲームが人気になると、大きな出稿ニーズが出てくると予測しています。
また、ブロックチェーンゲームに関しては、従来のソシャゲと異なり、ユーザーはゲームをインストールする前にゲームのキャラやアイテムを受け取ることができます。このあたりのユーザー体験の違いは従来のゲームインストール広告の指標だったCPI(1インストールあたりの広告コスト)の概念を大きく変えるでしょう。いわばCPP(cost per possesion = ユーザーに1NFTを所有させるためのコスト)のような指標に置き換わっていくかもしれません。
(NFTアドネットワークは、今お読みのこのメディアのバナーから体験できるので、ぜひ遊んでみてください!)
4.その他のNFT広告
さて、紙媒体、SNS、アドネットワークと、様々な媒体でのNFT広告の事例を紹介してきましたが、インターネットとリアルの橋渡しをするような事業ポテンシャルがNFTにはあると思っています。
その例が、セブン銀行さんとの提携で実現した「レシート×NFT」の事例です。
2023年の7月から10月に全国27000台のセブン銀行ATMのすべての筐体にSUSHITOPのシステムが導入され、銀行での募金した明細書レシートからNFTを受け取れるという試みを行いました。
募金のおまけにNFTがもらえることで出口調査による募金金額は通常の10倍となり、NFTをレシートというトリッキーなメディアから配布する手法に光明を見出しました。
SUSHITOPはNFTがレシートから配られる未来をグローバルで創造するために数件の国際特許の出願を行っています。
コンビニでコーヒーを買うとレシートからNFTがもらえるというタイプの広告は、リアルとインターネットを繋ぐ新たなリテール広告のジャンルを創造できるのではないかと妄想しています。
テレビやyoutubeでのNFT広告
テレビやYoutubeなどの配信の中でQRを出すことで、スポンサーにまつわるNFTを配布するなども新たなNFT広告手法になると思います。
Virtual Avexさんの「えるすりー」というイベントの振り返り配信で、視聴者に記念NFTを配るなどの事例があります。
屋外イベント、音声でのNFT配布
コロナが終わり、屋外イベントも増えてきましたが、多くの人がいて混雑したイベント会場で、QRコードではなく、音声でNFTを配布するというソリューションがありますが、こちらもイベントに向いたNFT広告ソリューションと言えるでしょう。
街中で人がスマホを片手に集まっているのをみると、ポケモンGOのレイドバトルをやっているのかな?と思い、自分もポケモンGOを起動させることがありますが、このような現象をバンドワゴン効果と言います。
音声でのNFT広告が定着すると、このように何もない物理空間に音を流すことで人の行動変容を促すことができます。
まとめ~NFT広告はコミュニケーションをどのように変える?
さて、徒然なるままに書いてきましたが、NFT広告事例、いかがだったでしょうか?
- 紙媒体や看板広告などの定量的な分析が可能となる
- エアドロップによってホルダーと継続的にコミュニケーションできる
- ブロックチェーンゲームのキャラやアイテムなどをゲーム自体をインストールする前に配ることができる
- 実際にユーザーはデジタルデータを所有することができるので、ユーザーの喜びに貢献できる広告となる可能性がある
わかりやすいポイントをまとめてありますが、従来のインターネット広告に欠如していた、CX視点に重きを置いたコミュニケーションができるということがNFT広告が登場する必然性だと思います。
簡単に言うと、「お客様が喜ぶ広告がNFTを活用することで作れるかもしれません!」ということに尽きます。
この記事では過去の実績をベースにNFT広告を紹介してきましたが、NFT広告は未来の大きな産業になると確信している理由があります。
それは、NFT広告は事業者からすると、「プログラミングできる広告」であり、ユーザー視点では「遊べる広告、コンテンツとしての広告」だからです。
SUSHITOP社は2024年の前半に意外な媒体で面白い広告を企画しています。ユーザーがもらって楽しい、「マーケティングする側とされる側の関係がよりフェア」な広告の未来を作っていきますのでお楽しみに。