人々は、なぜNFTを買うのか?

 

米国のCoinGecko(コインゲッコー)は、「なぜNFTを購入するのか?」についてユーザーにアンケートを取り、結果を取りまとめました。元記事はこちら
※複数回答可

  1. 機能やユーティリティのため 77.6%
  2. 長期的な投資目的 76.1%
  3. ベンチャーまたはDAOへの投資目的など 72.9%
  4. NFTコレクションの技術を評価している 71.1%
  5. コミュニティへの参加のため 68.8%
  6. アイデアに賛同したり、コレクションのビジネスモデルへの賛同 67.9%
  7. コレクションのアートワークへの賛同 67.9%
  8. 短期的な投資目的 66.8%
  9. 貯蓄として 63.0%
  10. 社会貢献のため 60.6%
  11. 既存業界や構造を破壊するため 59.5%

 

日本の事例も踏まえながらそれぞれ詳しく見ていこうと思います!

 

1.機能やユーティリティのため

人々がNFTを購入する最大の動機として、NFTの機能やユーティリティの存在があります。
NFT購入者の大半は、取得するNFTにどういった仕組みが施されているのか、また保有することでどのようなメリットがあるかに関心を持ち、NFTを購入しています。
また、2023年現在、NFTはブロックチェーンに刻まれたただの絵のコレクションとしてではなく、様々なシーンで利用できることが求められています。

 

初めはブロックチェーンゲームのアイテム(CryptoKitties、Axie Infinityなど)やプロフィール写真(CryptoPunks、BAYCなど)としての役割に限定されていたNFTですが、現在ではリアルイベントの入場パスとしての機能や商品引換券、クーポンとしての利用など、様々なユーティリティが付与されています。

 

2.長期的な投資目的

NFTを購入する2番目の理由は、長期的な投資目的です。NFTの所有者のうち約4人に3人は、将来的にNFTを高値で売却したいと思っているほどです。

 

NFTは特定の利用シーンがあるだけでなく、芸術の一部とも見なされます。特に、いくつかのNFTコレクションがブルーチップNFTプロジェクトとして認知されると、長期的な投資対象とみなされます。芸術的要素がないNFTでも、NFTプロジェクトの資金調達としてお金を集めるためにNFTが販売されることなども多く、NFTの所有者はそのプロジェクトチームが将来的に大きな価値を創出することを期待しています。

 

3.ベンチャーまたはDAOへの投資目的など

NFTを購入する3番目の理由は、NFTコレクションにステークホルダーとして参加したいという想いです。NFT所有者のうち7割以上が、新たなビジネスや分散型自律組織(DAO)の一部となるチャンスを求めています。

 

これに関しては、「2.長期的な投資目的」と似たような動機と言えそうです。ただ、2と異なるのは、この目的で購入する方々は、「パスNFT」や「会員証NFT」といった、よりビジネス色の強いNFTプロジェクトを買う傾向があるのではないかと推察します。

 

4.NFTコレクションの技術を評価している

NFTを購入する4番目の理由は、その基礎となる技術への興味や熱意です。NFT所有者の10人中7人は、購入を決めるときにNFTの技術的側面に着目しています。

 

そのため、技術的な改良を導入しているNFTコレクションは注目を浴びやすいでしょう。例えば、Azukiチームはガス効率の高いスマートコントラクト、ERC721Aを開発しました。これはERC721標準を超えるもので、彼らのアニメNFTコレクションの成功に貢献しています。

 

5.コミュニティへの参加のため

NFTを購入する5番目の理由は、コミュニティへの参加です。特に注目度の高いプロジェクトについては、これは社会的地位の向上や、特定のリソースへのアクセス権を獲得することを意味します。加えて、共通の興味や価値観を共有するNFTコミュニティや、新しい友人と出会える場としてNFTコミュニティに引き寄せられる人々もいます。

 

ただし、コミュニティは全ての所有者がNFTを手に入れる理由とは限らないものの、プロジェクトチームがコミュニティの構築と維持に力を入れているため、NFTコレクションの成功には不可欠な要素だと言えます。

 

日本でも、HashPalette社が運営するブロックチェーンゲーム「ELF Masters」や、イケハヤ氏が運営する「CNP / CryptoNinja Partners」などは熱量の高いコミュニティが作られており、二次NFTプロジェクトが作成されたり、NFT保有者がブロックチェーンゲームの攻略動画をYoutubeに上げるなど、運営会社だけでなく、NFT保有者個人個人も、NFTプロジェクトやコミュニティを盛り上げていこうとしています。

 

6.および7.アイデアやコレクションワークへの賛同

NFTを購入する6・7番目の理由は、ビジネスモデルやアイデア、そしてアートワークへの熱意です。つまり、自分が応援したいビジネスのアイデアや魅力的なアートワークが含まれるNFTに、人々は引き寄せられる傾向があります。

 

それにもかかわらず、全てのNFTコレクションがビジネスやアートワークを作成するわけではないので、これらの側面は技術的な面よりも一段落ちる評価となっています。多くのNFTコレクションは、ミームやジョーク、あるいはその他の目的で作られているからです。

 

8.短期的な投資目的

 

NFTを購入する4番目の理由は、短期利益です。高値ですぐ売れる可能性を理由にNFTを手に入れています。これは「フリッピング」と呼ばれる投機的な取引手法で、流動性が高く最低価格が上昇するNFTの強気相場ではよく見られます。

 

しかし、フリップするためには、市場をこまめにチェックし、タイミングを見計らう必要があるため、NFTへの長期的な投資に比べて人気が低いのかもしれません。

 

9.貯蓄

NFTを購入する9番目の理由は、貯蓄の一形態としての価値です。これは、短期または長期で利益を得るためにNFTを購入している人々を示していると思われます。

 

しかし、価格の変動性や高いリスクを考えると、NFTは伝統的な貯蓄と比べて法定通貨ほど適していないと言えます。

 

10.社会貢献のため

NFTを購入する10番目の理由は、社会貢献のためです。従来、NFTを購入する際に社会にプラスの影響を与えることは、あまり重要とされていませんでした。しかし、現在では多くのNFT愛好家が、持続可能性や慈善活動といった社会貢献をプロジェクト評価に含めています。

 

しかし、これは社会的望ましさのバイアスの影響を受けている可能性があり、社会貢献のために実際にNFTを買っている人の数を反映していないかもしれません。

 

11.既存業界や構造を破壊するため

 

NFTを購入する11番目の理由は、既存の体制を揺り動かす、つまり「破壊」のためでした。NFT保有者の約6割が、この「破壊」が重要だと認識しています。暗号通貨と同様、NFTはデジタル所有権やコンテンツ制作、アイデンティティといった分野に革新をもたらし、既存の手法を更新・改善してきました。

 

しかし、NFTがより世間に広まりつつある現在、打倒GAFAのような見方は薄れつつあり、既存権力の「破壊」を目的としてNFTが購入されることは少なくなりつつあると思います。



NFTを購入する理由についてまとめ

NFTを購入する理由は、NFTの機能やユーティリティであったり、投資としての見方やコミュニティへの参加など多岐にわたります。

 

世界や国内でも成功を収めている、いわゆるブルーチップと呼ばれるNFTプロジェクトは上記の11個の特徴をうまく取り入れているものも多いです。これからNFTプロジェクトを作られる際には、ぜひCoinGecko(コインゲッコー)のアンケート結果も参考にして、プロジェクトを作成されるとよいかもしれません。

 

ただ、NFTの価値として投資・投機の目的のためにNFTを購入しているユーザーが多いことも事実です。NFTプロジェクトが人気なときはコミュニティがどんどん大きくなり、企業は大きな利益を得られる場合もありますが、人気が下降してくると、NFTの価格は下がり、大きくなったコミュニティも活動がなくなっていったり、NFTを購入してくれた熱狂的なファンが、NFT価格の暴落により損をしたことでアンチに変わる可能性などもあります。

 

そのため、企業がNFTを始める際には、そのようなレピュテーションリスクがあることを十分理解した上で始めることが大事だと思います。スシトップでは、そのようなレピュテーションリスクを避けるため、NFTの「販売」ではなく、NFTの「配布」に力を入れたサービスを展開しています。

スシトップのサービス紹介

 

ここからは弊社SUSHITOP社のサービス一例を紹介いたします。

 

NFT top shot

 

ユーザーが起こした行動に対して、「〜〜した証明」としてNFTの配布をいたします。

 

スマートフォンを持っていれば、簡単にNFTを受信することができ、NFT配布の際に懸念となるウォレットの導入も容易で、ガス代も不要です。弊社では世界一NFTを受け取りやすい配信システムを目指しています。

 

NFTコンビニ

NFTコンビニは、NFTを日本円で販売でき、さらにNFT購入者に対して限定コンテンツを用意できるサービスです。

 

素材を用意するだけで、自社専用サイトにてNFTの販売を行うことが可能で、ガス代も不要です。また、日本円で販売できるため、暗号資産やウォレットが必要なく、NFT販売のハードルが下がります。また、レピュテーションリスクを避けるために、500円~1000円程度で販売することが多いです。

 

購入したNFTを限定コンテンツのアクセス権として販売したり、アーティストのグッズ販売サイトとして活用することもできるため、ユーティリティ付きのNFTの販売にとてもマッチしています。

 

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スシトップでは、東急電鉄様、KDDI様、京都府様をはじめ、様々な企業様や自治体様のNFT配布~NFT配布後の施策展開をサポートしています。

また、Astar Network, Oasys, Polygonなど様々なブロックチェーンでNFTを配布することができます。

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