ソフトバンクによるNFTへの取り組み

 

まずは、ソフトバンクの取り組みから見ていきます。

NFTLAB〜XRコンテンツメインの使える・遊べるNFT〜

ソフトバンクは「NFT」という、一般ユーザーには小難しいイメージを持つ概念に対して、よりカジュアルにかつ、現実で行われているイベント等と絡めて、NFTを提供していく予定です。また、LINEのIDを持っていれば手軽にログインできるLINE Xenesisを通じて、NFTを容易に保有・売買を行うことができるのもポイントです。

 

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、“使える・遊べる NFT”をコンセプトに、XRコンテンツが楽しめるNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)の取り扱いをメインとしたNFT総合マーケット「NFT LAB」の提供を、2023年3月7日から開始しました。ソフトバンクが提供する「5G LAB」との連携により、XRコンテンツが楽しめるNFTを数多く取り扱う「NFT LAB」の特長は、下記の通りです。

  • XRコンテンツが楽しめるNFTを豊富に取りそろえたNFTマーケット
    デジタル3Dフィギュアや、VR(Virtual Realityの略、仮想現実)映像をはじめとするXRコンテンツが楽しめるNFTを豊富に取りそろえ、購入や視聴体験の他、メタバースやリアルイベントとの連携などによる、NFT保有者が楽しめる仕組みを提供


  • LINE Xenesis株式会社との連携により手軽に購入可能
    LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLINE Xenesis株式会社のプラットフォームとの連携により、LINE IDでログインすることによって手軽にNFTを購入することができる。また、購入したNFTは、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」で出品・売買(二次流通)することも可能


XRコンテンツをメインとしたNFTマーケット「NFT LAB」を提供開始~保有・売買や視聴体験に加え、メタバースやリアルイベントもさらに楽しく~

 

※XRコンテンツ・・・XR(クロスリアリティ)。一般的には、仮想世界における人や景色など、CGや3D技術などにより制作され、現実世界のように体験ができる技術を指します。

 

実際に、今後のスケジュールも決まっており、第一弾として人気のあるアイドルグループの「櫻坂46」や「なにわ男子」、「スターダム(女子プロレス団体)」等のXR体験NFTを順次販売予定です。

 

ソフトバンクは、今後NFT保有者限定のリアルイベントや、メタバースにおけるイベントなどの開催を予定しているようです。

 

Bucketへのデジタルマーケティング支援

 

ソフトバンクは、企業のデジタルマーケティングの分野においてNFT発のキャラクター「CNP(CryptoNinja Partners)」の活用を促進していくために、株式会社バケットとCNPの取り扱いに関する基本合意を締結しました。

 

ソフトバンクは、法人顧客向けに提供するデジタルマーケティングに関するソリューションの一つとして、「CNP(CryptoNinja Partners)」を活用し、株式会社バケットと連携してIPとしての活用や、NFTを活用した新しいWeb3マーケティングの提案及び実行支援を行っています。

 

メタバースNFTゲーム「The Sandbox」で100億円規模の資金調達主導

 

ソフトバンクグループのVision Fund 2は、メタバース(仮想空間)ゲーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」について、100億円(9,300万ドル)の調達ラウンドを主導したことがわかりました。

 

ロイターによると、Vision Fund 2が初めて独自トークンを発行する仮想通貨プロジェクトに出資する事例になるということです。

 

サッカーNFTプラットフォームへの支援

 

ブロックチェーン基盤のファンタジースポーツゲーム「Sorare(ソレア)」に対して、ソフトバンクは、約600億円(5.32億ドル)を支援しました。

 

このように、ソフトバンクは仮想通貨関連の事業を行っている企業やサービスに注目しており、仮想通貨やブロックチェーンに対して積極的な姿勢を示したことによる他企業への影響は大きいといえるでしょう。



NTTドコモによるNFTへの取り組み

 

次にNTTドコモの取り組みについても見ていきましょう。

 

ドコモとアスターネットワークがWeb3の普及に向け協力

 

株式会社NTTドコモは、日本発のパブリックブロックチェーンである「アスターネットワーク」を開発するStake Technologies Pte. Ltd.とともに、Web3の普及に協力して取り組む基本合意を2022年10月31日に締結しています。

 

以下、公式より引用

 

基本合意に基づき、両社はWeb3の特徴のひとつである分散型自律組織(DAO)の考え方を活用した社会課題解決プロジェクトを開始します。地方創生や環境問題への対応など、現代社会が抱える様々な課題に対して、両社が協力してWeb3の技術を用いた解決策を立案します。

 

Web3は、ブロックチェーン技術を活用し「分散化」や「トークンエコノミー」などの仕組みを取り入れた次世代のウェブです。Web3の拡大により、従来の経済原理だけでは実現が難しかった課題解決や経済圏の形成が期待されています。

 

一方で、Web3は技術の黎明期にあり、認知不足、利用方法の難解さ、安心な利用環境の整備不足といった課題も顕在化しています。NTTドコモが持つ知見とアスターネットワークの技術や運営ノウハウを組み合わせることで、これらの課題の解消をめざします。

 

報道発表資料 :ドコモとアスターネットワークがWeb3の普及に向け協力

 

NTTドコモは今までも、NFTやメタバースをはじめとしたプロジェクトに関わってきた実績があります。スマートライフ事業の新規領域である「XR(クロスリアリティ)」においても多くのコラボレーションや、リアルとデジタルがシームレスにつながるさまざまな体験を提供してきました。

 

電通グループと共同出資による表参道の屋外NFT広告

 

NTTドコモと株式会社電通グループが共同出資する株式会社 LIVE BOARDと株式会社電通は、NFT広告に取り組むBridges, Incと仮想通貨メディア「CoinPost」を運用する株式会社CoinPostと協力して、ブロックチェーン技術を活用し、屋外広告枠を販売する実証実験を実施しました。

 

都心の目立つ場所における屋外広告枠を買い取っての出稿は、容易なことではありません。しかし、NFT化された広告枠であれば、個人でも広告の出稿が可能になります。

 

また、このようなシステムが普及することで、広告枠を持っているメディア側は海外の広告主にリーチできる可能性が高まります。この取り組みによって、さらに広告業界全体が活性化されることも期待できます。

 

KDDIによるNFTへの取り組み

 

最後に、KDDIによる取り組みを見ていきましょう。

 

αU(アルファユー)の発表

 

KDDIは2023年3月7日、バーチャルショッピングやメタバースをはじめとしたWeb3におけるサービスの提供を目的とした「αU」を発表しました。

 

KDDIは2020年5月に都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」、2022年10月にはリアルとバーチャル空間が連動する「デジタルツイン渋谷」などと、メタバースへの取り組みが多く行われてきました。

 

バーチャル渋谷においては、過去3年にわたりテクノロジーによる新しいエンターテインメントの形としてアーティストによる音楽ライブやアニメ・漫画キャラクターのトークショーなど、バーチャル空間を起点とした都市連動体験を提供してきました。

 

「αU」は、これまでのみんなが「体験する場所」から「発信する場所」へと発展します。

 

メタバースでエンタメ体験や友人との会話を楽しめるαU metaverse、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめるαU live、デジタルアート作品などの購入ができるαU market、暗号資産を管理できるαU wallet、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができるαU placeを提供していきます。

 

αUを冠として、今後もWeb3サービスを拡張していきます。

また、これらのサービスがすべて体験できる「αU spring week 2023」を、2023年3月8日から12日まで東京都渋谷区で無料開催します。さまざまなアーティストの個展やライブなどをお楽しみいただけます。

 

クレジットカード決済やauかんたん決済対応で、初めてのお客さまでも簡単にNFTの購入が可能です。なお、他のマーケットプレイスとも互換性があるNFTネットワーク「Polygonブロックチェーン」に対応し、購入した作品を他人に販売することもできます。

(メタバース・Web3サービス「αU」始動 | 2023年

 

またスシトップではKDDI様と提携し、来場記念NFTの配布機能やαU market内で販売されるNFTをリアルで利用可能にするNFT認証機能を提供しています。

詳細:SUSHI TOP MARKETING, KDDIが展開する「αU spring week 2023」にてNFT配布機能とリアルで利用できるNFT認証機能を提供

 

povoにおける今後の構想

 

また、KDDIはオンライン専用の料金プラン「povo」についても今後の構想を発表しました。

 

新しく追加予定のトッピングとして、「SNSデータ使い放題(7日間)」を2023年3月下旬から提供する予定です。これは、TwitterやInstagramなどの主要SNSを、カウントフリーで楽しめるというものです。詳細は、後日発表予定です。

 

NFTとデータ容量(ギガ)をセットで販売する旨も発表しており、新しい経済圏に対して通信を一体化させていく構想も伝えられました。

 

povoの利用料金がトークン支払いになったり、余ったギガがトークン化され再販売できる自体がくるのかもしれません。

 

ブロックチェーン活用三者三様

各社がメインで活用しているブロックチェーンは異なっており、ソフトバンクは「LINE」を、NTTドコモは日本人である渡辺創太氏がFounderを務める「Astar」を、KDDIは「Polygon」を活用しています。

 

今後、一般ユーザーへの浸透やPRがどのように進んでいくのか目が離せません。

 

スシトップではNFT配布システムを提供しています

 

スシトップでは誰でも簡単にNFTを受け取ることができるNFT配布システムを提供しています。

 

実際に、2023年3月8~12日に開催された「αU spring week 2023」(主催:KDDI株式会社)のイベントにて、 来場記念NFTの配布を行わせていただきました。

また、αU market内で販売されているNFTをリアルで利用可能にするNFT認証機能も提供しました。

 

NFTを使用したウェブマーケティングをご検討の際は、ぜひお問い合せください。

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